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バンコク在住の日本人の患者さんが当院に来院されました。
私は中国の上海では実際に診療出来るので、歯内療法専門医として診療出来ますが、残念ながらタイでは日本の歯科医師免許では診療出来ません。
今回はタイでは根管治療を受けるのが不安だという事で事前に連絡を取り合って、綿密に準備して診療に来てもらいました。2回で終わらせる計画を立て、実際に順調に1回目の診療が終わりました。
根管治療後の修復治療(クラウンなどの補綴物)はどこでやるか?はまだ未定ですが、タイ(バンコク)の歯科医院も紹介出来ますし、日本で治療する事も可能です。
歯内療法の治療は多くは1~3回で完結する事が多いので海外在住の患者さんでも十分質を落とさず治療可能です。ただし航空券や宿泊費はかかりますが、何かの予定のついでとかで日本に帰国する時を利用したり、今はLCCが発達していますので以前に比べたら航空券代も安く済む時代になっていますね。
他にも最近はシンガポールなどからも患者さんが来院されます。
海外ではなかなか治療も少し頑張れば普通に受診出来ます。
当院は羽田空港からも成田空港からもそれほど遠くないので、何かあればメールにてご相談下さい。バンコクと上海の現地では私本人が対応させて頂きます。
当院では極力歯を残そうと思って診療にあたっています。
メタルコア(金属の土台)を除去して、軟化象牙質(むし歯の部分)を除去して、さらにGP(ガッタパーチャ)を除去したら破折線が見えてきてしまいました。縦にスパーンと線が入っていました。
こんな場合は根管治療をしても歯の保存は出来ませんので抜歯になります。(全ての破折が抜歯になる訳ではない)
破折したのを接着するような情報がありますが、科学的根拠に乏しい診療です。そのような情報が雑誌や新聞などに出ている可能性があります。
新聞や雑誌の情報などは一見信頼出来そうに思えますが、情報が正しいか?は吟味が必要です。
明けましておめでとうございます。今日から2019年の診療開始でした。
写真は歯の根尖部(先端の部分)にヒビ(破折線)を見つけてしまった時の写真です。キセノンライトの光が届いてはいるものの、カメラの静止画の画像にすると暗くて写ってないかもしれません。
今日の診療では歯が折れてしまっている症例が連発して、なかなか大変でした・・・。新年早々難しい症例が連発です。
歯の神経を取ると歯の寿命は短くなる傾向があります。取らないで済むならできる限り神経は取らない方が良いですね。でも、「取るか」「取らないか」の診査、診断がなかなか難しいんですよね・・・。
処置だけではなく診査・診断も非常に重要であり、歯内療法専門医のように特化したトレーニングを受けた歯科医師とそうでない歯科医師とでは明らかに結果が異なります。
今年も患者さんが受診しているかかりつけ歯科医院の歯科医師からのご紹介のみ診療を受け入れ、きちんと元の医院にお戻しして、患者さんとGPの歯科医師の為になるよう活動していきたいと思っています。宜しくお願い致します。
12月5日〜13日まで都合によりお電話がつながりません。
ご不便をおかけしますが、ご用件のある方は、ホームページ内の「お問合せ・ご予約はこちら」からご連絡をいただきますようお願いいたします。
日本で診療していると、たまに海外の歯科医院で診療した患者さんが来院される事があります。
先日は上海の歯科医院で根管治療(神経を取る処置)を受けた方が来院されました。
上海では銀歯を被せる事がほとんどないため、比較的高額な白くて綺麗なクラウン(被せ物)を装着する事が多いです。
今回はせっかく白くて綺麗な被せ物を上海で装着したのですが、レントゲン上で根の先端に黒い影のような像が出ていて、細菌感染が疑われる症例でした。なにせラバーダム防湿はしないで根管治療してますからね。根尖性歯周炎になっている可能性が高いですし、治療履歴から怪しいですね。
白くて綺麗な被せ物を削ってはずし、さらに中にはメタルコア(金属の土台)の状態になっていました。メタルコアを除去してみたら写真のような感じでした。
うーん、削り過ぎ・・・。1回目の根管治療でこんなに歯を削ったら折れるリスクが非常に高くなります。きちんとトレーニングを受けた歯科医師がやらないとこのようになる事が多いです。また、すでに部分的に茶色くなっており、感染歯質のようにも見えますのでクラウンを外して良かったなあ・・・。と感じられる状況でした。
まあ、過去の事をどうこう言っても始まらないので、これから再治療を上手くやっていき、無事根尖性歯周炎が治ってくれる事を祈ります。
今日の症例写真です。
被せ物をはずしてみたら歯頚部(歯のつけ根の部分)から折れていました。
メタルコア(金属の土台)を除去してみたらかなり深い部分まで柔らかくなっていて、むし歯で感染している感じでした。
歯が折れている部分を除去したら歯肉のラインより下の位置まで欠損していましたし、むし歯でかなりの健康な歯質を喪失していましたので、残念ながら今回は抜歯をしても良いのではないか?とご提案して治療は中止しました。
古い根の治療をしてある歯はぐらつきなどが無くても今回のようにかなり悪くなっている事があります。下手したらいきなり抜歯になってしまうこのような場合こそ、歯内療法は非常に重要だと思わされます。
患者さんが初診で来院された日の術前デンタルX線写真です。
いわゆる何度やっても治らなくて転院してきた患者さんです。
手術時のデンタルX線写真です。
外科的歯内療法では根の先端部を切断します。
骨を削るので大きいX線透過像(黒く抜けた像)を認めます。
今日は術後3年経過したので年に1回の経過観察に来院して頂きました。
だいぶ黒い像が白っぽくなってきていますね。治癒して骨が再生してきている状況かと判断されます。
基本的に歯内療法の予後は最低4年は確認する必要があると言われています。
当院では歯内療法専門医として、責任もって根尖性歯周炎についてはフォローアップさせて頂きます。
クラウン(被せ物)を外して、むし歯の部分を削っていったら歯がほとんど失われて、根だけになった状態の歯の写真です。
このように歯の体積が相当ない場合はラバーダム防湿法を行う場合の歯にひっかけるクランプという金属が上手く歯にかからない時があります。そのような場合には歯肉にラバーダム防湿のクランプをかけて、何がなんでもラバーダム防湿をおこなって根管治療を行います。
正しい根管治療はラバーダム防湿をしないで行う事はあり得ません。ラバーダム防湿をしないで根管治療をすると歯の内部に細菌感染を起こしやすくなるため、根の治療をするのであれば、最低でもきちんとラバーダム防湿をする歯科医院でやりましょう。
ラバーダム防湿が出来ないほど歯質が喪失した歯は基本的に抜歯になります。
麻酔してラバーダムかけて仮封を外したら軟化象牙質だらけ。軟化象牙質をどんどん削っていったら歯質がかなり喪失してしまいました。
さらに口蓋根管内にはキラリと光るものが・・・。
破折ファイルですね・・・。
以前の治療時に折れてしまった器具です。でもこれなら取れそうです。
でもその先に穿孔もありそうです・・・。
うーん・・・。費用対効果がかなり悪そうな症例です。
とりあえず再根管治療はできそうなのですが、補綴がきちんとできるか?疑問でしたので処置は中止しました。紹介状を書いてもらったかかりつけ歯科医院の先生とよく相談するようにお伝えして終了。
過去にやった根管治療の歯って、なかなか難しいんですよね。歯内療法しかやらない歯内療法専門医(Endodontist)でも難しいんだから、普通にGPの先生がやったらどうなるんでしょう・・・。
今日の治療患者さんで珍しい症例がありました。
近心(手前側)の根管(神経の管)が綺麗に3つに分かれている症例です。大抵はMB,MLの2根管かMBとMLが繋がって1根管になるのですが、今回は独立した3つに神経の管が分かれていました。真ん中がMMと表記される根管です。
今回はなかなか治療が大変でしたが、上手く治ってくれれば良いですが・・・。